ごあいさつ 当山は江戸後期、肥前の國より来萩した陶工により磁器(小畑焼)を主に開窯され、明治中期頃には萩焼に移行しております。 爾来、幾多の試練を受けつつも窯の炎を絶やすことなく凡そ200年の陶業を営んで参りました。 代々より受け継いできた登窯や技法・材料はいわば家宝でありますが、今や伝承から伝統へとやきものあり方、考え方は変わってきております。 新しさの積み重ねが伝統となり次の時代に引き継がれていく、まさに歴史を作ることが造形に携わるものの使命かと思われます。 伝統的な萩焼に刳貫・・手法を取り入れた力強い陶造形を心がけております。 どうぞご愛顧賜りますようお願い申し上げます。 当主 撮影 マキタオモリツグ。 天寵山窯系譜 初代 近藤半平 肥前國より来たりて開窯する(文化13年頃) 2代 兼田三左衛門 重治 文政3年3月毛利家産物方より引き受け天寵山と命名 3代 兼田三左衛門 庄蔵 4代 兼田三左衛門 重五郎 5代 兼田三左衛門 徳藏 6代 兼田三左衛門 虎槌 7代 兼田三左衛門 定 8代 兼田昌尚